Z世代がこれからの時代を航海するために必要なこととは

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Z世代という言葉をよく聞くようになりました。若者世代を指すようなことばであり、

Z世代をターゲットとしたビジネスのセミナーが開催されるなど、広く普及し始めています。

今までの世代と価値観や考え方が違い、Z世代の育成や接し方に困る人が多いようです。

また、社会保障システム、雇用問題、戦争などの外交上のリスクも顕在化してきています。

このような激動の時代の中で、正しく舵取りをしていくにはどうすればよいのかを考えていきましょう。

1.Z世代とはなにか

1990年代中盤から2000年代終盤までに生まれた世代がZ世代になります。

特徴としては、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSに精通し、

Youtubeや動画配信サービス、ネットニュースから情報を取得する傾向があり

マスメディア(テレビ)離れが顕著に現れています。

また、ネットを活用しているために、社会問題に関して敏感になっているような一面もあります。

一方で、同じジャンルのニュースばかりを見てしまったりと、視野が狭くなっているようにも感じています。

仕事に対するモチベーションも変化してきており、

一生涯の安定した就職というよりも、とりあえず入ってみると考える人が増えています。

スキルや資格を取得し、個人としての価値を高めたいという思想は、

今後のジョブ型社会にマッチングしていると言えるでしょう。

2.今の社会状況について

日本はたくさんの問題をかかえています。

産業の衰退、社会保障制度の崩壊、人口減少、賃金上昇率の低水準、、、

そもそもとして、これほどまでにたくさんの問題をかかえておりますが、

ロシアによるウクライナ侵攻により、地政学的リスク、戦争などに巻き込まれる危険性まであらわれてきました。

また、コロナ危機やウクライナ危機により、日本の金融政策の脆弱性などの問題点が浮き彫りになりました。

各国が金利を引き上げて、過剰に散らばった資金を回収している一方で、日本銀行は金融引締に乗り出すことができません。

円安に拍車がかかり、輸入産業に悲鳴が上がっています。

輸出産業にしても、海外拠点をいくつかつくっているため、為替変動による利益は以前ほど大きくありません。

このような時代には、正しい情報をできるだけ正確にとらえる力が必要になってきます。

3.Z世代に必要な知識について

このように将来の見通しがたたない時代に、わたしたちがするべきことは、知識の獲得です。

資本主義社会は「知っている人間が勝ち、知らない人間が負ける」社会です。

貧富の差はあり、スタートラインが皆同じというわけではありませんが、

いまでは、図書館で基本的な情報の収集ができるし、ネットサーフィンをすることもできます。

また、日本は社会保障制度が充実しているため、他の国に比べると、逆転のチャンスは十分にあります。

では、どのような知識が必要になってくるのかを考えていきましょう!

1.自分のキャリアに関わる知識や、スキル、資格の獲得

現在働いている業界、また業界の中でも営業なのか経理なのか、さまざまな職種があります。

それぞれ必要になってくる知識やスキルがあるので、まずはそのスキルや知識を高めて仕事を安定させましょう。

よほどの専門性がない限り、将来に渡って身になるスキルになるはずです。

仕事が安定してくれば、心と時間に余裕ができ、視野が広がっていきます。

これからの自分のキャリアプランを見据えた知識の獲得や資格の取得をしましょう。

資格の中には、「〇〇年間実務に就いていた」、「〇〇の資格を保有している」などといった条件をクリアしないと取得できないものもあります。

また、資格がないと業務に従事できないような資格もあります。

そういった資格は、需要が高いので、取得しておくと役に立つ可能性は高いといえるでしょう

以下の記事で、資格の紹介をしています↓

2.金融(銀行・証券・保険)

自分の資産を増やす(株式で運用する等)、守る(自宅に火災保険をかける等)、貯蓄する(定期預金をする等)ために必須の知識になってきます。

また、金融商品は見えない商品ということもあり、漠然とした知識ではいいように商品を買わされてしまいます。

しかし、金融は経済はもとより、生活に必要不可欠なものとなっています

しっかりとした金融リテラシーを身につけることによって、

将来の資産状況に大きな変化があることに間違いありません。

3.日本の税制や社会保障のシステム

日本に住んでいる以上、国民として税金を支払わなければなりません。

一方で、税金を支払っていることによって、受けられる社会保障も他国より充実しています。

働き始めたときに、天引きされる税金や保険料に驚かれた方は多いのではないでしょうか?

自動車にも税金がかかり、買い物をすれば消費税、家を持つことになれば不動産取得税や固定資産税などが必要に、、

さらには親がなくなり、遺産を相続するときには相続税、、、、

このように税金は枚挙にいとまがありません。

その一方で、社会保障制度を受けようと思うと、申請書やら必要書類やらと非常にめんどうでわかりにくいようになっています。

納税してなかったら追徴してくるのに、受けられるはずの社会保障についてはなんの連絡もないというのは腹が立ってきますよね・・・

しかし、お上のやることに文句を言っても仕方がありません。

適正な納税(節税)と、社会保障の知識を身につけることによって、

ここ日本国で最大限効率よく暮らしていきましょう!

4.日本が抱えている問題や、それに対する各企業や諸外国の動き

人口減少による社会保障制度の崩壊、産業の縮小、有事の際に弱い自給率など、

日本は数多くの問題をかかえています。

根本的な解決をするためにはどうすればよいのかというと、政治を変えるしかありません。

みなさんが日本の問題を解決したいと思ったときは、各政党の指針を見て、投票に行くか、出馬をしましょう。

投票に行くことはできますが、今までの日本の様子を振り返っていくと、

俊敏な対応はできないでしょう。社会保障の問題が深刻になってきているのも、諸外国の産業に置いてけぼりにされたのも

島国ののんびりした気質が影響していると考えられます。

政府が日本を変えていくことは長期スパンで期待するとして、

わたしたちの大半にできることは、社会の動きに合わせて活動することです。

便利なことや不便なこと、問題点などがあるなかで、

いかに有利に動くことができるのかがポイントとなります。

そのためにも、日本が抱えている問題点や、それに対して日本企業がどのように対応していこうとしているのかを見ることが大切です

また、諸外国が外から日本の様子をどのように見ているのかを把握することも大切です。

5.グローバルな問題の把握

世界の動向にも注意する必要があります。

2022年2月にロシアがウクライナに侵攻をしたことが大きなニュースになっています。

きれいな言葉ではないですが、平和ボケをしていたわたしたちも戦争の可能性を肌で感じるような自体にもなっています。

隣国には中国やロシア、北朝鮮といったような社会主義的な国家が座しており、北朝鮮はしょっちゅうミサイルをうちこんできています。

また、戦争リスク以外にも、気候変動や、非人道的行為(人身売買、差別、過酷な労働)などの問題も抱えています。

そのような世界の問題、そして、各国がどのようにして問題に対処していく姿勢を見せているのかを把握することは大切です。

投資をしているにしても、仕事で関わるにしても、しっかりと情報を収集しておくことで対応することができます。

実際に、ウクライナ侵攻に関しては、情報にアンテナを張っている人であれば予見できていました。

2月24日に始まった軍事作戦ですが、2月12日にはBBCでニュースになっています。

米政府、ロシアのウクライナ侵攻いつ始まってもおかしくないと警告 - BBCニュース
緊迫するウクライナ情勢についてサリヴァン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は11日、ロシアは「いつでも」ウクライナを侵攻できるだけの部隊配備をすでに完了しており、ウクライナ国内にいるアメリカ人は48時間以内に退避すべきだと述べた。さらにブリンケン米国務長官は、北京冬季オリンピック開催中でも、ロシアが攻撃を開始する可...

4.時代のうねりに備えましょう

すべての情報を収集することは不可能です。

しかしながら、わたしたちが生きていく上で必要な情報にはアンテナを張っておきましょう。

ただし、これは一過性のものにしてはならず、継続して取り組む必要があります。

世界の情勢が刻一刻と変わるためです。

継続は力なりの言葉のとおり、自分の仕事や生活に関わる情報を収集することがルーティンとなり、

当たり前になってきたとき、わたしたちの見ている世界は大きく変化しているでしょう。

5.まとめ

今回はわたしたちZ世代が、この激動の時代を生き抜くために必要なことを考えていきました。

自分自身のスキルを上げることはもちろんのことですが、

身の回りの状況を適切に把握することも大切です。

そのうえで、必要な資格や知識を身に着け、舵取りをしていきましょう!

今回の三冊

Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル

ジェイソン・ドーシー アンド デニス・ヴィラ (著), 門脇 弘典 (翻訳)

わたしたちZ世代を分析し、マーケティング分野での対処について書かれている。

わたしたち自身のことを知ることができ、まわりの人間がどのように考えて接してきているのかがわかるため、

Z世代だからこそ読むべき本になっています。

 金持ち父さん 貧乏父さん

ロバート キヨサキ  (著), 白根 美保子 (翻訳)

わたしたちの住む日本は資本主義社会です。

資本主義社会とは、お金がものをいう社会になっています。

お金がお金を生み、産業を、人を動かす・・・

動かす側の資本家になりたいのか、動かされる側の労働者になりたいのか、

今の自分の立ち位置を見極めながら、将来なりたい自分の像を確かめてください!

本当の自由を手に入れる お金の大学

両@リベ大学長  (著)

日本の金融や社会保障について、最も基本的なところをわかりやすく説明しています。

ぜひとも、「金持ち父さん、貧乏父さん」を読んだあとに手にとっていただきたいのですが、

お金の話については同じようなことを解説されています。

いま、世の中に出ている「お金にまつわる本」を書かれている方の多くは、金持ち父さん貧乏父さんの内容に則しているように感じられます。

またこの本は一つ注意点があり、シンプルにわかりやすく書かれているがゆえに、個人個人での正しい対処法については書かれていません

生活レベルを極端に落とし込んでもいい人は、この本の内容そのままに生活するといいでしょうが、

ある程度の生活レベルを維持し、将来に対するリスクを減らしたい方は、他の本などで知識を吸収しましょう。

とはいっても、とってもわかりやすい入門書なので、手にとって読んでみてください!

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