保有する通貨ペアは気を付けていないと、想定外のリスクをとってしまうおそれがあります。
ここでは、FXトレードにおいて保有する通貨ペアについて注意しなければならないことについて解説していきます。
- 通貨ペアの種類がわかる
- やるべきではない通貨ペアがわかる
通貨の種類
通貨には、主要通貨とそれ以外があります。
主要通貨とは、比較的安定しており、取引量が多い通貨のことをいいます。
通貨 | 特徴 |
米ドル(USD) | 世界の基軸通貨であり、取引量は世界で一番。 |
ユーロ(EUR) | 世界2位の取引量であり、ドイツの経済情勢に左右されやすい |
日本円(JPY) | 世界3位の取引量であり、日本国内での取引量が多いため、 スプレッドが狭い傾向がある |
ポンド(GBP) | 値動きが激しいので、通貨量に注意 |
カナダドル(CAD) | アメリカの経済情勢に左右されやすい。また、原油価格にも影響を及ぼす。 |
スイスフラン(CHF) | 有事に買われやすい安全な通貨 |
豪ドル(AUD) | 高金利であり、中国の経済情勢や金などの鉱物の価格にも左右されやすい |
NZドル(NZD) | 豪ドルと似ている動きをし、農産物の価格に左右されやすい |
以上のように、各通貨ごとに相関関係があったり、
有事の際に買われやす買ったり売られやすかったりします。
また、通貨同士の関係のみならず、通貨とほかの銘柄の関係性もあります。
FXでチャート分析をするときは、通貨ばかり見るのではなく、
株価や先物といったほかの銘柄の動向を注視する必要があるといえます。
【注意1】主要通貨以外の通貨(マイナー通貨)
取引する際に注意するべきことは、マイナー通貨での取引を控えるということです。
マイナー通貨とは、たとえば、人民元や香港ドル、シンガポールドルなどがありますが、
このようなマイナー通貨は取引量が少なく、買いたいときに買えない、売りたいときに売れないことがあります。
また、マイナー通貨は経済情勢が弱い国の通貨であることが多く、
安定した値動きをしないことも特徴です。
特に中国などは、政治の力が強く、いつ経済情勢が変わるのかがわからないため気を付ける必要があるでしょう。
【注意2】高金利の通貨
高金利の通貨にも注意が必要になります。
高金利の通貨の国は、通貨の価値の減少を食い止めるために金利を上げています。
つまり、そもそもとして通貨の価値が減少する傾向が高いため(インフレ)、
保有していると取引の損失が膨らむ可能性が非常に高い銘柄になります。
スワップ目的で保有することにはリスクがあるといえるでしょう。
【注意3】相関関係のつよい通貨ペア
豪ドルとNZドル、カナダドルと米ドルなど、
相関関係の強い通貨ペアを保有するということは、
その通貨は同じ方向に動きやすいということになります。
そのため、銘柄分散しているつもりで異なる通貨ペアを保有していても、
相関関係の強い通貨ペアであった場合には、
正しく銘柄分散できているとは言えません。リスクを正しく見積もれるようになりましょう。
まとめ
お疲れ様でした(^_-)-☆
今回はFX取引における通貨ペアの注意点について解説していきました。
スワップ目的の投資などは、一見よさそうに見えますが、
目には見えないリスクが隠れているため、注意が必要です。
わかりやすい投資をするためには、主要通貨でスタンダードに取引をするほうがよいでしょう。
相関関係については、別に記事を用意していきます。
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