スリッページとは?どれくらいに設定するのが適切か?

この記事は約5分で読めます。

注文を出した値段と、実際に約定した値段が異なることをスリップページといいます。

価格がすべるなどともいわれますが、スリップページが起こる原因は単純ではありません。

スリップページが起こる原因を抑えることで、正しくトレードができるようになりましょう!

✔この記事を読むことで・・・
  • スリップページが起こる原因がわかる
  • スリップページが起こりやすい業者の特徴がわかる
  • スリップページに左右されない投資方法がわかる

スリッページが起こる理由について

トレーダーが買いや売りの注文を出すと、トレーダーのパソコンからの注文が業者に届くまでの

時間差で価格が変動してしまい、注文通りの値段で決済ができないことがスリッページとされています。

しかし、本当にスリッページが時間差によるものであれば、トレーダーにとって不利に働くことも、

有利に働くことがあってもよいはずです。

大雑把なたとえですが、100円でドル円を買いたいとします。

スリッページで101円で決済になり、102円で利益確定をしたとします。

この場合、1円分、想定よりも利益をとれないことになってしまいます。

ですが、時間差によるスリッページであれば、次のようなケースもあるはずです。

100円でドル円を買おうとしたが、99円で決済となり、102円で利益確定をした。

この場合、想定していたよりも1円多く利益を得ることができることになります。

ところが、僕の経験上、99%の確率で、注文した価格よりも進むと思っていた方向にずれます。

つまり、トレーダーにとって不利な方向に価格がずれることが多いのです。

すなわち、時間差によってスリッページが起こるという認識は、外れてはいませんが、

それがすべてではないということです。

業者ごとにスリッページの起こりやすさは違う

実はスリッページの起こりやすさや、起こったときの値幅は業者によって違います。

言い換えると、スリッページは自然に起こる現象というよりは、業者によって決められるものであるということです。

さきほども書いた通り、スリッページはトレーダーに不利に働くことが多いです。

それは、業者側がスリッページの基準を決めているためです。

相対取引であるFXでは、業者とトレーダーの相反利益になることが多いです。

買いたい人と売りたい人がイコールであれば、業者にとってはリスクがなく、

手数料であるスプレッドをとれば儲かるのですが、

買いたい人と売りたい人がイコールであることはまずないです。

あるときは買い注文のほうが多く、あるときは売り注文が多いときがあります。

そうなると、トレーダー間の相対取引というよりは、

トレーダーと業者の相対取引となり、業者にとっても負けるリスクが発生してしまいます。

そのような損失を回収するためにも、業者が意図的にスリッページをさせることがあります。

以上の仕組みから、スリッページが起こりやすい業者の特徴をまとめておきます。

スリッページが起こりやすい業者
  • 会社の規模が小さい(取引量が少ない)
  • スプレッドが小さい(スプレッドで手数料が取れない分、スリップページで稼いでいる)
  • カバー先(注文を流す先)が少ない
  • 経営状態がよくない

FX取引は、その性質のために株式取引のように厳格な規制があるわけではありません。

そのため、このような業者に有利な相場、市場になっております。

時間帯や銘柄ごとにスリッページの起こりやすさが違う

時間帯や銘柄ごとにスリッページの起こりやすさは変わってきます。

勘のいい方はお気づきかと思いますが、

スリップページは、取引量が少ないと起こりやすくなります。

つまり、取引量が少ない朝の時間帯や、そもそもとして取引量が少ないマイナー通貨はスリップページが起きやすいのです。

スプレッドが大きく開いている時間帯や、スプレッドが大きい銘柄を取引する場合は

スリップページが起こりやすいと覚えておきましょう!

スリッページの設定よりも業者や銘柄選びが大切になる

いままで説明してきた通り、スリップページは自然に起こるという理由だけでなく、

業者による意図的な要因も重なってきます。

ただし、スリップページが起こるということは、仕方のないことです。

特に取引量の少ない時間帯や銘柄では、買いたい人と売りたい人がイコールではないため、

スリップページが起こりやすくなっています。

そのため、スリップページをいくらに設定するか?を重視するのではなく、

  • スリップページが起こりにくい業者(約定力が強い)で
  • スリップページが起こりにくい時間帯に
  • スリップページが起こりにくい銘柄を取引する

ことが大切になってきます。

さらには、pipsレベルの誤差が気になるのはスキャルピングなどの短時間取引になります。

そもそもとして、1時間~1日の足のローソクで取引をして、

50~100pipsを狙うような取引をするのであれば、

スリップページはそこまで気になるものではありません。

まとめ

お疲れ様でした(^_-)-☆

今回はスリップページについて解説していきました。

スプレッドにしてもそうですが、基本的には業者が有利な環境になっているのがFX取引です。

しっかりと正しく仕組みを理解することで、不利な状況で勝つ方法が身についていきます。

パチンコ屋で勝ちつづけることは難しいですが、FXで勝ち続けることはできます。

トレーダーが注意すべき強制ロスカットについても記事を書いているので、参考にしてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました